好きな作家の話 ‐ 江戸川乱歩
こんにちは。今日は私の住んでいる地域は雨模様です。横殴りの雨、ってやつです。
冗談抜きで横からきます。風強いぜ。
今日は、私の好きな作家の話を書かせてもらいます。
江戸川乱歩が、好きーーー!!
はい。
江戸川乱歩とは、大正時代から昭和初期にかけて活動していた小説家です。
名前だけなら知っている方も多いのでは。
それに「少年探偵団」シリーズは、小学校の図書館にも置いてあったりするので、もしかすると読んだことがある人もいるのではないでしょうか。
なかなかショッキングな怪奇小説
さて、江戸川乱歩の小説は推理ものだけではありません。
読んでいてハラハラドキドキなんてものじゃありません。こいつはやべえ!まじでやべえ!って、割と本気で思ってしまう作品もあります。
いや、つーか明智小五郎シリーズも結構なもんですけどね。
例えば「人間椅子」。これは知っている方もいるでしょう。
私も小さい頃から「読んだことは無いのに、なぜか内容知ってる」という、謎の認識がありましたw
中学生のときに初めて読んで、この作者は正気じゃねえぜ!すごすぎる!と思ったものです。
椅子の中に入るってさあ……。単純に怖い。
他にも「陰獣」「芋虫」「孤島の鬼」など……、不気味なのに魅力的な文章の作品がたくさんあります。
妖艶な女怪盗が明智小五郎に抱く密かな恋心……「黒蜥蜴」
皆さんは全裸で過ごすのは好きですか?私は好きです。
この「黒蜥蜴」という作品のヒロイン(だと私は思ってる)は、妖艶な女怪盗。
物語は、暗黒街の夜の店で、彼女が突然素っ裸になって踊り出すというシーンから始まります。
適度に全裸で踊らないと発作が起きちゃうんじゃないですかね、多分(おい)
彼女の元に、とある青年が動揺した様子で訪ねてきて、助けを求めてきます。恋人と、その浮気相手をころしてしまった、と。
その青年に、「僕は魔法使いさ」と言って、彼女は魔法のように青年の抱える問題を解決してしまうのです。一人称「僕」なのが、なんかかわいい。
彼女は青年を子分に従え、とある財閥のとある令嬢を誘拐しようと企みますが、それを阻止しようとする探偵・明智小五郎のおかげでかなり苦労します。
物語が進むにつれ、なぜ彼女は令嬢を誘拐しようとしたのかがわかるのですが、なかなかサイコパスな趣味でした(笑)
この小説を読んでると、ほんと女怪盗のことが好きになっちゃいます。
悪役なのにね。
こういう話って、読んでてあまり悪役には好感持てないことが多いのですがねぇ(そりゃそうだ)
こんな魅力的で目が離せない悪役は、なかなか居ないんじゃないかなって。
江戸川乱歩自身も、きっと心の中で彼女を愛してる上で書いてたんじゃないかなぁ。
そしてなによりもラストです。
ちょっと切ない気持ちになりました。
ぜひ読んでみてください。
少なくとも読みやすいし、面白いです。